神宮寺探偵事務所に、どこかの鍵が同封された謎のエアメールが送られてくる。
差出人は、神宮寺の飲み仲間のジャーナリスト・池上康明。意図のわからない突然の手紙に困惑する神宮寺だったが、
後に池上が「とある新興暴力団」について調査していたと判明する。時を同じくして、ムルソン共和国レムチャ村に滞在していた駆け出しのジャーナリスト・与野恭介は、
日本のODAに端を発する環境破壊が引き起こした悲劇的な現実を目の当たりにしていた。
そして与野は、ムルソン共和国と日本の間に存在するもう一つの「黒い関係」について知る事となる。